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部分図とは
一般に道路の平面図は、1枚または複数の図面に全体が収まるように縮尺1:500や1:1000で作図します。 しかし、 SXFでは、図形データの大きさは実寸で作図することが決まっているため、そのままでは用紙に作図することができません。 そこで、実寸で作成された図形データを限られた大きさの図面に配置するため、「尺度」や「座標軸の回転方向」などを個別に設定できる 「部分図」を利用します。この部分図を利用すれば、側面図や断面図、平面図などの尺度の異なる複数の部分図を1枚の図面にレイアウトすることもできるようになります。

完成平面図では、この部分図を1つだけ利用して作図を行います。

座標系とは
SXFには、大きく分けて以下の2種類の座標系があります。
  ・用紙に設定する座標系(用紙座標系)
  ・部分図毎に設定できる座標系

用紙座標系は、用紙の左下を原点とした用紙上の位置を表すための座標系です。 例えば、A1の用紙であれば、x軸方向が0から841mmまでy軸方向が0から594mmの値をとる座標系となります。

一方、部分図の座標系は、実寸で作成された図形データの座標値を表すための座標系です。 部分図の座標系には、以下の2種類のうち、いずれかの座標系を設定します。
  ・数学座標系
  ・測地座標系(測量座標系)

数学座標系は鉛直方向がy軸、水平方向がx軸となった、いわゆる数学の世界で主に用いる座標系です。
一方、測地座標系(測量座標系)は、数学座標系とは逆に鉛直方向がx軸、水平方向がy軸となっており、 測量業務において用いられる座標系です。
これらの座標系は、実寸での作図を想定した座標系であり、用紙座標系に比べて非常に大きな値を利用することができます。

完成平面図の作成に当たっては、部分図の座標系に「測地座標系」の平面直角座標を用いることを基本としています。

部分図および座標系の利用イメージを下図に示します。





各CADソフトにおける部分図や座標系の設定方法について
本資料は、市販のCADソフトで部分図を利用する場合の操作方法等を理解するため、開発CADベンダの協力により作成した補助資料です。 内容に関するお問合せは、各CADベンダの問合せ先(資料中に記載)までご連絡願います。


五十音 会社名 ソフトウェア名 補足資料
株式会社エスエーピー PAVE-CAD2.0
オートデスク株式会社 AutoCADシリーズ
川田テクノシステム株式会社 V-nasシリーズ(Ver.9.以降)
株式会社シビル・デザイン
ダイナウエアソリューションズ
株式会社
DynaCAD土木 Ver.10
株式会社ビッグバン BV FILEシリーズ Ver.6
BV CADシリーズ Ver.6
福井コンピュータ株式会社 EX-TREND 武蔵 土木CAD


※ZIP形式およびLZH形式ファイルは圧縮されたファイルです。ご利用に当たっては、ダウンロードしたファイルを解凍してください。
   なお、ファイルの解凍には、別途ファイル解凍ソフトウエアが必要になります。

【参考】ファイル解凍ソフトウエアの例

  • Webサイト(例えば、窓の杜 http://www.forest.impress.co.jp/ やVector http://www.vector.co.jp/ )で公開されている ファイル圧縮・解凍ソフトウエア(フリーウエア、シェアウエア)

  • 市販のファイル圧縮・解凍ソフトウエア




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